Dashダッシュ(DASH)とは何?匿名性特化の仮想通貨

日本国内の取引所でも販売されているDash/ダッシュ(DASH)は、匿名性に特化した仮想通貨として知られています。

特徴や仕組みについて、みていきましょう。

この記事を読んだらわかること

  • ダッシュの特徴
  • ダッシュメリットとデメリット

概要

ダッシュは2014年1月に公開されました。

当初はダークコイン(Darkcoin)という名前だったものが、2015年5月にダッシュに改名されています。

名前はDigital Cashから来ており、デジタル通貨として現金と同じ感覚で幅広く使われることを目的としています。

存在意義はあくまで決済に使用する送金機能という部分で、投資対象としての価値は追及していないとされています。

しかしながら上場後に高騰した市場価格は当然のように投資家の注目を集めました。

2017年2月から3月にかけて、価格を何倍にも急騰させたことでさらに話題になったダッシュは、時価総額ランキングでもトップ10に入る勢いを見せていましたが、最近では少し落ち込んで2018年4月現在は12位となっています。

通貨単位はDASH、総発行枚数は2,200万DASHとされ、発行量は毎年7.1パーセントずつ減少していくように調整されています。

マイニングの半減期にあたるものはありません。

ダッシュはアメリカやヨーロッパでは特に人気が高く、すでに決済に使える店舗もあるほど実用化が進んでいます。

特徴

ダッシュの主な特徴は次のとおりです。

  • 匿名性が高い
  • 即時取引が可能である

最大の特徴は匿名性の高さにあります。

ダッシュの送金にはプライベートセンド(Private Send)という機能が使われています。

ダークセンドの元になっているのはコインジョイン(CoinJoin)という仕組みです。

コインジョインは複数の送金依頼をミキシングシューと呼ばれる場所に一時プールしておき、細分化してシャッフルした後で個別に送金する方式です。

コインジョインにより、送金元と送金先のつながりをブロックチェーンに記録せずに送金を行える特長があります。

ブロックチェーンに記録されるのはミキシングシューから送金先アドレスの情報のみです。

送金主から送金プールへの送金履歴もブロックチェーンには反映されません。

これにより送金元を匿名化した取引が行えるのです。

ちなみにプライベートセンドは、ダッシュがダークコインの名前であった時代にはダークセンド(Darksend)と呼ばれていたものです。

一連の手法はコインミキシングともいわれることがあります。

ダッシュのもうひとつの特徴は即時取引が行える点です。

即時決済機能はインスタントセンド(Instant Send)と呼ばれているもので、ビットコインでは約10分かかる取引の承認をわずか4秒で行うことができます。

ダッシュのネットワークにおける各参加者をノードと呼びますが、中でも取引の承認を行う役割を担った特殊な参加者をマスターノードと呼びます。

マスターノードはダッシュの特徴である匿名性と即時取引に深く関わる存在です。

ダッシュのネットワークに参加してマスターノードになるには、1,000DASH以上を保有していることや、24時間常に端末を稼働させておくことといった条件があります。

マスターノードは取引の承認を行う作業の対価として、ブロック報酬の45パーセントを得ることができます。

またダッシュでは運営管理や開発方針などを投票によって決める形をとっており、マスターノードは投票権を有しています。

マスターノードになるということはダッシュの運営や開発に携わることでもあるのです。

インスタントセンドも、ダークコイン時代にはインスタントXと呼ばれていた機能です。

メリット

ダッシュには次のようなメリットがあります。

  • 決済を短時間で行える
  • 安全性が高い

特徴のひとつである即時取引により、店頭での決済も短時間で行えるメリットがあります。

ビットコインにおける10分という承認時間は、今や店頭決済での利用を考えると致命的な遅さといってもいいでしょう。

ダッシュならその時間がわずか4秒に短縮されるため、利用シーンは大きく広がります。

自動販売機のような形態の決済にも使うことができるのです。

ダッシュには安全性が高いというメリットもあります。

通信の暗号化技術にはX11を採用しています。

X11は通常の暗号化技術に比べて第三者に内容を解読されるリスクが低い、優れた技術です。

暗号化技術のひとつにハッシュというものがありますが、X11はこのハッシュ関数を11種類組み合わせて使用しています。

これにより高いセキュリティレベルでの通信を行えるメリットがあります。

またX11はライトコインなどに使われているScrypt方式の暗号化技術に比べて、消費電力も少ないといわれています。

メリットを活かしてダッシュは実用化もかなり進められています。

アメリカやヨーロッパなどではダッシュを決済に使用できる店舗が増えているほか、ダッシュ決済に対応した自動販売機なども出てきています。

また2017年10月には、イギリスのWirexリミテッドがダッシュとパートナーシップを組むことが発表されています。

Wirexリミテッドはビットコイン決済システムを運営している会社です。

Wirexのアプリケーションとダッシュのウォレットが連携されることにより、今後ますますダッシュ決済の場が拡がっていくと見られています。

実用化の波はいずれ日本国内にも押し寄せてくるでしょう。

デメリット

一方ダッシュが持つデメリットとしては次のようなものがあります。

  • 犯罪に利用される恐れがある
  • より高い匿名性のライバル通貨が存在する

ダッシュは匿名性から、マネーロンダリングや薬物取引といった犯罪に利用される恐れがあると指摘されています。

元々仮想通貨自体が法定通貨に比べると匿名性が高いため、そうしたケースは実際に発生していました。

加えてダッシュの高い匿名性です。

お金の送信元と送信先を結ぶ情報が記録されないという特長は、犯罪者から見ても都合のよいことです。

今後、犯罪に利用されるケースが増えて問題が深刻化した場合には、法による規制がかかる可能性もあります。

ある日突然入出金が規制されるといった最悪の事態も想定しておかねばなりません。

これは仮想通貨業界が抱える問題として検討が必要な課題のひとつでしょう。

また匿名性という点において、よりレベルの高い仮想通貨が出てきている点もダッシュにとってデメリットといえます。

ダッシュでは送金元と送金先をつなぐ情報が匿名化されていることは説明したとおりです。

たとえばMoneroという仮想通貨ではそれに加えて送金元も匿名化されており、ZCashではさらに送金先の情報までと、より高いレベルでの匿名化が行われています。

またダッシュは同時間に取引を行っているユーザーの数が増えれば増えるほどコインミキシングによる匿名性が高まるという特性がありますが、言い換えるとユーザー数が少なければ匿名性はそこまで高くならないということです。

こうした特徴やライバル通貨の存在を受けて、今後ダッシュがどのように成長していくかが注目されます。

まとめ

ダッシュは匿名性が高い即時決済を安全に行うことができる仮想通貨です。

犯罪などに悪用される懸念点をクリアできれば、実用化は今後さらに進んでいくでしょう。

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