Ethereum Classicイーサリアムクラシック(ETC)の特長と今後の期待

Ethereum Classic/イーサリアムクラシック(ETC)は今後の成長が期待されています。

名前のとおり、イーサリアムと深い関連を持つイーサリアムクラシックの特長を知っておきましょう。

この記事を読んだらわかること

  • イーサリアムクラシックの特徴
  • イーサリアムクラシックが持つメリットとデメリット
  • イーサリアムとの違い

概要

イーサリアムクラシックはイーサリアムから生まれた仮想通貨です。

元々の発端はイーサリアムのブロックチェーン上にあった、DAOという自律分散型の投資ファンドが不正送金の被害に遭ったことでした。

ハッキングによって、約52億円もの金額を不正送金されてしまったこの事件は当時業界に大きな衝撃を与えました。

事件への対応策として、ブロックチェーンの取引履歴を不正送金が起きる前の時点まで巻き戻すフォークが実施されました。

しかし人の手によって履歴を巻き戻すというこの対応は、一部の技術者の反発を生みました。

彼らは非中央集権の分散型システムに人が意図して介入すべきでないとし、元のブロックチェーンの採掘を続けました。

こうして生まれたのがイーサリアムクラシックという通貨です。

公開は2016年7月20日、通貨単位はETCです。

2018年4月時点の時価総額ランキングでは17位と、2位のイーサリアムに対しかなりの遅れをとっています。

発行上限枚数は明確には決められていませんでしたが、ECIP2017というアップデートが行われたことにより、2億1,000万から2億3,000万ETCの予定となりました。

これに伴い、マイナー報酬も500万ブロックごとに20パーセントずつ減少していくことが決まっています。

イーサリアムクラシックの市場価値を確保するための変更点で、イーサリアムに対する差別化を図る一手ともいわれています。

今後もアカウントの匿名性を高めるための、ECIP1035というアップデートが予定されています。

イーサリアムクラシックは知名度では他のアルトコインに引けを取っておらず、国内でもコインチェックやビットフライヤー、DMM Bitcoinといった取引所で扱われています。

また2017年10月には中国の大手取引所であるバイナンスへの上場も発表され、価格が高騰しました。

特徴

イーサリアムクラシックの特徴は次のとおりです。

  • スマートコントラクトを実装
  • プラットフォームとしての利用が可能
  • 非中央集権型の運営を重視

イーサリアムから派生したイーサリアムクラシックは、基本的にはイーサリアムの機能を引き継いでいます。

取引に関連した契約を自動化するための仕組みであるスマートコントラクトを実装していることや、プラットフォームとしての機能を提供していることはイーサリアムと共通しています。

ただし両者の経営理念は対照的で、双方のコミュニティでも意見は対立しています。

イーサリアムがどちらかというと中央集権的な運営であるのに対し、イーサリアムクラシック派はCode is Low、すなわちコードこそが法であるとの考えを示し、非中央集権であることを重視して運営されているのです。

これはDAO事件の際、非中央集権のシステムに人の意思を介在させる意味でのフォークを多数決で実施したことを批判し、コードに沿った合意形成に従うことでこそブロックチェーンの信頼性が保たれる、という意見です。

イーサリアムクラシックは、このブロックチェーンの基本理念を尊重する層からの強い支持を得ています。

そしてDAOがハッカーに狙われた当時の教訓から、システムの拡張性よりも安全性を高めることを意識しているのです。

そんなイーサリアムクラシックですが、市場における価格変動に関してはイーサリアムの影響を受けやすいといわれています。

過去のチャートからも、ある程度値動きが連動する傾向が見てとれます。

今後の展開を占ううえで、イーサリアムの動向もチェックしておいたほうがいいでしょう。

イーサリアムクラシックはIoT(Internet of Things、モノのインターネット)の分野への進出も見据えています。

今後イーサリアムクラシックが本家イーサリアムに対して優位性を高めていくには、そうした面での独自の機能向上や実用化が必要であると見られているのです。

同様にIoT分野での発展を目指している仮想通貨にIOT(アイオタ)があります。

現時点ではセキュリティ面や過去の実績、ネームバリューなどといった点でイーサリアムクラシックがアイオタをリードしているといえるでしょう。

ただしアイオタもブロックチェーンを使わない革新的な仮想通貨として注目されているため、今後大きく成長する可能性があります。

メリット

イーサリアムクラシックの持つメリットは次のとおりです。

  • 手数料が安い
  • 取引環境が良い

イーサリアムクラシックは手数料が極端に安いメリットがあります。

取引にかかる手数料は取引所によって異なりますが、率は0パーセントから0.25パーセントといった範囲です。

また送金手数料も多くの場合で0.005ETCから0.01ETCと、かなり安めに設定されています。

これはイーサリアムだけでなくビットコインやビットコインキャッシュといった他の仮想通貨に比べても大きなメリットです。

ちなみに着金までの時間を早めたい場合には、手数料を多く支払う方法もあります。

ビットコインでも採用されているルールで、ネットワークの利用料金のような意味合いを持ちます。

イーサリアムクラシックには、手数料が安いメリットを活かしたブリッジ通貨としての利用法もあります。

たとえば海外の取引所で管理のウォレットに保管している他の仮想通貨を日本円にして出金する際に、一度イーサリアムクラシックを経由して国内の取引所へ送ることで少ない手数料で換金できるのです。

またイーサリアムクラシックはイーサリアムから分裂したタイミングで、イーサリアムを保有していた人に同等数が付与されています。

つまり誕生と同時に多くのホルダーが存在していたのです。

それによりイーサリアムを扱っていた取引所の多くがイーサリアムクラシックにも対応する流れになり、取引を行う環境がはじめから整っていたのです。

市場における価格形成を行ううえで、イーサリアムクラシックにとって恵まれたことでした。

ちなみに2018年1月には、イーサリアムクラシック自身もハードフォークの予定があることが発表されました。

ハードフォークはその後3月に実施され、Callisto(カリスト)という仮想通貨が新たに生まれています。

イーサリアムクラシックの保有者には同等数のカリストが配布されています。

デメリット

イーサリアムクラシックのデメリットは、本流であるイーサリアムに比べて運営規模がそれほど大きくないということです。

将来性についてもイーサリアムに比べると、未知数な部分が多いと見られています。

資金量や技術者の数といった部分でも差があることは明白で、特徴であるスマートコントラクトやプラットフォームとしての利用などについてもイーサリアムが先行者優位を保っている状態です。

イーサリアムクラシックが様々なアップデートで機能向上を図っているように、イーサリアムにもそうした予定があります。

すぐに差が埋まることはないでしょうが、両者にはそれぞれ支持層が存在します。

イーサリアムクラシックが今後淘汰されていくという人もいれば、いずれはイーサリアムにとって代わるという人もいます。

すべては今後次第でしょう。

まとめ

イーサリアムのハードフォークによって生まれたイーサリアムクラシックは、非中央集権であることを重視して運営されています。

手数料が安いなどのメリットを活かしてIoTの分野で今後発展していけるか、見守りましょう。

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