注目の通貨Ethereumイーサリアム(ETH)は今後どうなる?

仮想通貨の中で、ビットコインの次に有名なのがEthereum/イーサリアム(ETH)です。

ビットコインに次いで人気のあるイーサリアムですが、詳細についてはまだよく知らない人も多いでしょう。

ここではイーサリアムの特徴や気になる今後について紹介しています。

この記事を読んだらわかること

  • イーサリアムの特徴
  • イーサリアムが持つメリットとデメリット
  • これからのイーサリアム、その動向について

概要

イーサリアムはビットコインと同じく、仮想通貨のひとつです。

ビットコイン以外の仮想通貨をアルトコインと呼び、代替通貨という意味があります。

つまりビットコインが持っていない機能を補う通貨という位置付けです。

2014年2月に公開されたイーサリアムは数あるアルトコインの中でも非常に人気が高く、時価総額でも第2位にランクされています。

名実ともに業界屈指の仮想通貨です。

2017年2月には、標準仕様策定やビジネス分野への活用を目的としたイーサリアム連合(EEA)という組織も発足しています。

イーサリアム連合にはマイクロソフトやJPモルガン、トヨタ自動車に三菱UFJファイナンシャル・グループといった、そうそうたる企業が約30社も名を連ねています。

そこにイーサリアムという仮想通貨が持つ可能性への関心の高さ、そして期待の大きさが見てとれます。

具体的にイーサリアムはどういう特徴をもっているのでしょうか。

特徴

イーサリアムが持つ最大の特徴は、スマートコントラクトという仕組みを実装していることです。

スマートコントラクトは、取引時に交わされる契約内容を自動で実行し、その記録を保存する仕組みです。

スマートコントラクトを使うと、利用者が料金を払うとサービスが提供される、といった一連の契約を自動化できます。

ビットコイン同様にブロックチェーンというデータベース技術を使用しているイーサリアムは、ブロックチェーンとスマートコントラクトの組み合わせによって安全かつ確実なシステムを実現しているのです。

レンタカーを借りるシーンを例に挙げましょう。

レンタカーを提供しているリース会社と利用者の間では、当然契約が取り交わされます。

免許証や保険内容の確認、車種の指定など、通常であれば店頭で行っていた契約内容の確認を、スマートコントラクトを使えば車に搭載してある端末で完結できるようになるのです。

実際の店舗や窓口担当者などは不要になり、駐車場にレンタカーを並べておくだけでサービスが提供できる状態を作ることができます。

利用者情報と車両情報の紐付けや料金の支払いといったすべての管理をブロックチェーン上で行うことができるのです。

スマートコントラクトを実際に利用したサービスの例として、Ujo musicという音楽配信サービスがあります。

Ujo musicでは利用者がコンテンツを選択し購入する、という動作を行います。

それに対して、該当料金の送金が行われるという条件が成立した場合にのみ対象のコンテンツを提供する、契約があらかじめ設定されているわけです。

発生した利益は、同様にあらかじめ設定された割合でアーティストや関係者に分配される、というところまでプログラムによって自動化されています。

スマートコントラクトを使えば、たとえばその店舗でいくら以上の購入実績があれば何パーセント割引をする、といった契約も記述できます。

スマートコントラクトという仕組みには、現在人の手を介して提供されているような様々なサービスを自動化できる特徴があるのです。

すでにイーサリアムを使用したシステムを構築するプロジェクトはいくつも始動していて、国内外の大手企業や投資家達の注目を集めています。

メリット

イーサリアムが持つメリットは次のようなものがあります。

  • スマートコントラクトによって効率の良いサービス提供が可能になる
  • 一部のマイナーによる採掘の独占を防げる

イーサリアムには、最大の特徴であるスマートコントラクトをブロックチェーン上で利用することにより、様々なサービスを効率化できるメリットがあります。

ブロックチェーン自体が非中央集権型の仕組みであるため、従来のようにサービスの提供者が特定のプラットフォームに対して手数料を払う必要がありません。

仲介業者などをムダに介在させる必要もなくなるため、その分利用者にも安くサービスを提供できるわけです。

またデータの改ざんに強いというブロックチェーンの特性から、素早くそして確実に契約を実行できます。

代金を支払ったのに商品が届かない、またサービスを提供したのに代金が支払われないといった契約不履行もなくなります。

ブロックチェーンにおいて、新規に取引データを登録していく作業のことをマイニングといいます。

そしてマイニングで登録する権利を誰に与えるかを決めるルールを、分散合意形成アルゴリズムやコンセンサスアルゴリズムといいます。

イーサリアムではコンセンサスアルゴリズムに、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)ではなくプルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用しています。

ビットコインをはじめとする、いくつかの通貨が採用しているPoWは計算力がモノをいうアルゴリズムのため、より高い計算力を持った一部のマイナーにその権利が独占されてしまう傾向があります。

一方のPoSでは、計算力ではなく通貨を保有している金額と年数によって、権利を決定しています。

これにより、比較的平等にマイニングを行う状況を作ることができるのです。

PoWのようにコンピュータのパワーを過度に使うことがなく電気代が抑えられるため、エコなアルゴリズムであるといえます。

PoSによるマイニングはフォージング(鋳造)といわれることもあります。

デメリット

イーサリアムが持つデメリットは次のとおりです。

  • 知名度がビットコインに比べると低い

イーサリアムが時価総額で2位といっても、知名度はビットコインに比べるとまだまだ低いのが実状です。

仮想通貨に興味があってアルトコインについてもある程度調べているような人でなければ、名前すら知らないというのが大半でしょう。

特に日本国内においてはまだ仮想通貨自体が、それほど広くは浸透していません。

その性能や可能性が広く知られるようになるには、少し時間がかかるとみられています。

市場での価値も、今後知名度が高くなるにつれ徐々に上がってくるでしょう。

またイーサリアムにはセキュリティ面での不安を指摘する声も一定数あるので、少し触れておきましょう。

イーサリアムは過去にハッキングによる不正送金という被害に遭って、フォーク(分裂)をした経緯があります。

2016年に起きた、DAO事件といわれるものです。

事件の影響でそうした指摘が生まれているわけですが、DAO事件で狙われたのはイーサリアムのブロックチェーン上に存在したThe DAOという自律分散型の組織、いわゆる投資ファンドの脆弱性です。

イーサリアム本体のシステムに問題があったわけではありません。

基本的には知名度の低さ以外に目立ったデメリットがない、優れた通貨であるといえます。

ちなみにDAO事件のフォークで生まれたのがイーサリアム・クラシックです。

まとめ

画期的なスマートコントラクトを採用しているイーサリアムは、今私たちが利用している様々なサービスを革新する可能性を秘めています。

あらゆる分野でメリットを活かせる実用性の高さから、今後ますます注目されていくことが予想されます。

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