中国発の仮想通貨NEOネオ(NEO)の特長について

中国で生まれた仮想通貨のひとつに、NEO/ネオ(NEO)があります。

中国版のイーサリアムともいわれ順調に成長してきたネオが、2018年に入ってさらに勢いを増しています。

特長について、みていきましょう。

この記事を読んだらわかること

  • ネオの特徴
  • ネオが持つメリットとデメリット

概要

ネオは2015年10月に中国でICOを開始した仮想通貨です。

元はアントシェアーズ(Antshares, ANS)という通貨だったものが、その後リブランディングされたものです。

ネオはスマートコントラクトを実装していることから、中国版のイーサリアムともいわれています。

2016年10月26日に公開された後順調に成長を続け、本記事執筆時点での時価総額ランキングでは9位となっている仮想通貨です。

ネオにはNEOとNeo Gasという2つのトークンが存在します。

総発行枚数はともに1億枚で、通貨記号および通貨単位はそれぞれNEO、GASです。

NEOはすでに発行枚数が上限に達していて、その半数は運営元が保有しています。

これにより第三者による独占を防ぎながら健全な運営を行っているのです。

同様に発行量の60パーセントを保有しているといわれるリップル社の運営に近い形です。

マイナーへの報酬はNeo Gasの発行により支払われています。

Neo Gasが総発行枚数に達した後はビットコインなどと同様に、取引手数料から報酬が賄われることになっています。

流出事件で話題になったNEM(ネム)とは別物なので、混同しないように注意しましょう。

Neo Gasもイーサリアムの手数料を指すGASとは別物です。

特徴

ネオの主な特徴は次の通りです。

  • スマートコントラクトを実装
  • プラットフォームとしての利用が可能
  • コンセンサスアルゴリズムにDBFTを採用

スマートコントラクトはイーサリアムに採用されたことで広く知られるようになりました。

これはブロックチェーン上で取引を行うだけでなく、あらかじめ設定した契約内容を自動で実行できるもので、商取引のベース技術として注目されています。

今後、さらに様々な分野への活用が期待されている仕組みです。

プラットフォームとして利用可能というのは、ネオを基盤としてゲームやアプリケーションを作ることができます。

ネオのプラットフォーム上ではC#やVB.NetにJava、Kotlinといった様々なプログラミング言語を使用できます。

今後CやC++、PythonやJavaScriptもサポートされる予定になっています。

専用のsolidityという言語を習得する必要のあるイーサリアムのスマートコントラクトに比べ、利用者の裾野が大きく広がっているわけです。

その範囲は、システムエンジニアの90パーセントが利用できるとまでいわれているほどです。

多言語サポートによって、利用者のスキルに応じた幅広い活用が期待できます。

既存のシステムコードをブロックチェーンに移植するといったことも可能になるでしょう。

こうした特性から、新しい仮想通貨を開発するICOのプラットフォームとしての利用にも注目が集まっています。

2018年には実際にそうした予定が次々に決まっています。

ネオは仮想通貨の名前であると同時に、プラットフォームの名前でもあるわけです。

ネオはマイニングにおけるコンセンサスアルゴリズムに、独自のDBFTというアルゴリズムを採用しています。

DBFTはDelegated Byzantine Fault Tolerantの略で、日本語ではビザンチン耐障害性コンセンサスメカニズムという意味です。

複数のオブジェクトが相互に関係し合うネットワーク環境において、あるオブジェクトに不正や異常が生じることによりシステムトラブルが引き起こされるビザンチン将軍問題というものがあります。

要はネットワークの合意形成に障害が発生する問題です。

DBFTは、NEOトークン保有者の投票によって選定されたブックキーパーと呼ばれる帳簿係がブロックチェーンの監視を行い、ビザンチン将軍問題を防ぐというアルゴリズムです。

まずブックキーパーの中から、代表者がランダムに選ばれます。

そして代表者がブロックの生成行い、他のブックキーパーがブロックの妥当性の検証および投票を行います。

投票で66パーセント以上の賛成を得ることができれば、ブロック生成が確定する仕組みです。

ブックキーパーは監視に対するマイニング報酬としてNeoGasを受け取ります。

このDBFTは、電力消費の激しいPoWや、決定権が偏りがちなPoSに比べ、より民主的なアルゴリズムであるといわれています。

メリット

ネオが持つメリットは次のとおりです。

  • 処理スピードが速い
  • 将来性が高い

ひとつには処理スピードの速さが挙げられます。

秒間処理件数が約15件といわれているイーサリアムに対しネオは1,000件以上と、圧倒的な速さを誇ります。

これは海外送金などの銀行業務を劇的に変えるといわれている仮想通貨、リップルに匹敵する速さです。

ネオはさらに適切な最適化を行うことで秒間処理件数が最大10,000件にまで達する可能性があるとされ、大規模な商用アプリケーションの利用にも耐え得るポテンシャルを有しています。

クレジットカードのVISAの処理件数が大体4,000件から6,000件であることを考えると、驚異的な性能であることがわかります。

最近はビットコインやイーサリアムを使った取引でも送金詰まりといわれる遅延が生じている中、ネオの性能は大きなメリットのひとつになっています。

ネオは将来性の高さも人気の理由となっています。

DBFTという独自のコンセンサスアルゴリズムによりブロックチェーンがハードフォークを起こすリスクを抑えながら、安定してネットワークを拡げていくことができます。

そして自身の性能もさることながら、プラットフォームとしての利用ができることにより可能性が無限に広がっているのです。

ネオを利用したICOにより、新しく生まれる仮想通貨の基盤技術を支えていくという役割も担っているわけです。

デメリット

ネオのデメリットといえる点は次のとおりです。

  • 規制による価値の下落が懸念される
  • 日本国内の取引所では取り扱いがない

ネオが中国で生まれた仮想通貨であることはすでに説明したとおりです。

中国では、仮想通貨による取引を規制する流れが起きています。

2017年9月にはICOに対する規制が実際に行われ、値段が10パーセントほど下がったことがありました。

その後韓国の取引所に上場を続けたことなどにより、また値段は上がっていますが、今後もそうした規制を受けることは十分に考えられます。

この点は特に投資家目線で見た時のデメリットのひとつといえるでしょう。

中国は13億人という膨大な数の国民を有する巨大なマーケットなので、利用者の増減によって受ける影響もとても大きいものになります。

今後も当局の動きを注視する必要があるでしょう。

ネオは日本の取引所ではまだ取り扱われていないため、購入に際しては海外の取引所を利用する必要があります。

取り扱われている主な取引所は下記の通りです。

  • バイナンス(Binance)
  • ビットレックス(Bittrex)
  • ビットフィネックス(BITFINEX)

日本国内の取引所に上場する日も遠くないかもしれません。

まとめ

中国で生まれたネオは、優れた機能面でさらなる発展を遂げようとしています。

今後成長の過程で規制を受ける可能性もありますが、将来性には期待が持てるでしょう。

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