Rippleリップル(XRP)はなぜこんなにも注目されているのか?

過熱する仮想通貨ブームの中で、今特に熱い注目を集めているのがRipple/リップル(XRP)です。

リップルの特徴や注目されているポイントなどをみていきましょう。

この記事を読んだらわかること

  • リップルの特徴
  • リップルが持つメリットとデメリット
  • リップルが注目されている理由

概要

リップルは仮想通貨のひとつで、全世界の50を超える取引所で扱われている人気のアルトコインです。

開発は2004年にカナダのウェブプログラマー、ライアン・フガーによって開始されました。

彼は同年にその論文を発表していますが、ビットコインの開発者とされるサトシ・ナカモトが論文を発表した2008年から4年も前のことです。

現在のリップルは、指揮権がアメリカのリップル社へ譲渡されています。

リップルはリップル社によって開発された、XRP Ledgerというネットワーク上で動作する通貨です。

XRP Ledgerというのはビットコインにおけるブロックチェーンと同じネットワーク分散型のデータベースです。

リップルのXRP Ledgerはビットコインのブロックチェーンとは大きく異なる点があります。

違いについてはこの後詳しく触れますが、リップルは違いゆえにアルトコインとして確固たる地位を築いているのです。

リップルという仮想通貨が見据えている最終的な目的はIoV(Internet of Value)、つまり価値のあるインターネットという部分に設定されています。

これはデータやメールといった様々な情報がやり取りされている現在のインターネットに、お金の交換という新たな価値を付加しようというものです。

リップル社はコンセプトや技術といった部分が評価されて、2015年に世界経済フォーラムという国際機関のテクノロジーパイオニアに選ばれています。

勢いはチャートにも表れており、2017年はじめには0.74円だった価格は年末には249円となり、1年間で336倍もの急騰を遂げています。

時価総額ではビットコイン、イーサリアムに次いで第3位にランクしています。

ちなみにリップルの通貨単位はXRPです。

別のアルトコインにオーガーというものがあり、単位であるREPと間違いやすいので注意が必要です。

日本円の単位はJPYで表されますが、これはJP(日本の)、Y(円)という意味です。

同じようにXRPはX(無国籍、共通の)、RP(リップル)という意味であることを理解しておきましょう。

ISO 4217という通貨の国際標準を元に考えられた単位です。

特徴

リップルという仮想通貨の特徴は次の通りです。

  • 決済および送金の用途向けである
  • 送金スピードが早い
  • コンセンサスアルゴリズムにプルーフ・オブ・コンセンサス(PoC)を採用している

リップルは、決済および送金という用途に特化した仮想通貨です。

決済方式はRTGS(即時グロス決済)といって、発生した取引を1件ずつ即時に処理するものです。

これに対し、ある決められた時間までに発生したすべての取引を差し引き合計し、合計額をまとめて決済する方式を時点ネット決済といいます。

時点ネット決済には、どこかで決済不能な取引などの機能不全が生じた場合に、それがシステム全体に波及してしまう問題点があります。

これをシステミック・リスクといいます。

RTGSを実現するには、取引が発生するごとにリアルタイムで処理するスピードが要求されます。

リップルは独自の仕組みをXRP Ledgerに適用することで、システミック・リスクを抑えながら驚異的なスピードでのRTGSを可能にしているのです。

処理件数は1秒あたり1,000件から3,000件で、ビットコインが7件から14件程度であることを考えると驚異的なスピードです。

リップルの最大の特徴はこの秒間処理件数の多さ、ひいては送金スピードの早さにあります。

VISAやMastercardといったクレジットカードの処理件数が大体1秒あたり4,000件といわれているので、それに迫るほどの早さになります。

ビットコインとリップルは共にブロックチェーンの技術を使った仮想通貨でありながら、なぜスピードの部分でこれほどまでに差が出るのでしょうか?

その答えは、ブロックチェーンにデータを登録するときのコンセンサスアルゴリズムの違いにあります。

コンセンサスアルゴリズムとは、データを登録する権利を決めるルールのようなものです。

ビットコインではコンセンサスアルゴリズムにプルーフ・オブ・ワーク(PoW)を採用しています。

PoWは、ブロックに含めるナンスという値を計算で求める早さによって、権利を決定するアルゴリズムです。

つまり計算を一番早く終えたマイナーに登録の権利と報酬が与えられるわけですが、この計算に最短でも約10分を要するのです。

計算に時間を要する点が、ビットコインが送金スピードの部分でトップクラスではない理由です。

一方のリップルは、プルーフ・オブ・コンセンサス(PoC)という独自開発したアルゴリズムを採用しています。

リップル社が管理しているバリデーター(承認者)が投票を行うことによって、登録者を決定するというものです。

PoWのように電力を消費して計算を行う必要がないため、要する時間もほんの数秒です。

この点はリップルがビットコインや他の仮想通貨に対して持っている、大きなアドバンテージになっています。

ビットコインが抱えるスケーラビリティ問題を克服して、桁違いの処理件数を実現しているのがリップルという仮想通貨なのです。

メリット

リップルの持つメリットには次の2点が挙げられます。

  • 海外送金が数秒で行える
  • 手数料が安い

送金スピードが早いリップルの特徴を最大限に活かせるのが、海外送金という用途です。

銀行で海外送金を行う場合、送金から着金まで数日かかるのが普通です。

特に日本円からアメリカドルに両替して送金する場合では、中継銀行を経由するために手数料も余分にかかってしまいます。

リップルはこの間に入って中継銀行の役目を果たすことで、手数料を安く抑えながら送金をほんの数秒で行えるのです。

このように通貨間の橋渡しを行う機能を持った通貨を、ブリッジ通貨といいます。

国際化が進む昨今、リップルのような高い性能を持つブリッジ通貨の重要性は非常に高いものになっています。

こうしたメリットから、リップルは金融界の中核である銀行の注目を集めています。

海外送金にリップルを活用することで、送金にかかるコストを60パーセントも削減できるといわれているのです。

注目度の高さは、グーグルやSBIホールディングス、三菱東京UFJ銀行といった大企業が出資していることからも明らかでしょう。

SBIホールディングスは仮想通貨業界への参入にあたり、リップル社と共同でSBI Ripple Asiaという会社を設立しています。

この会社はアジア圏の金融機関におけるブロックチェーンの活用、そしてリップル導入による金融業務のソリューションを主な目的としています。

また2017年12月には、日韓の大手銀行間でリップルを使った送金実験も行われています。

国内から三井住友銀行やりそな銀行など37行が参加したこの実験は見事成功を収め、実用化への大きな一歩を進めることになりました。

この分野で実用化がさらに進めばリップルの流動性は向上し、市場価値も一気に高まるでしょう。

将来性の高さは、リップルを投資対象として見たときの大きなメリットでもあります。

デメリット

逆にリップルの持つデメリットを見てみましょう。

  • 中央集権型である

リップルは、リップル社が管理を行っている仮想通貨です。

データ自体はXRP Ledgerというブロックチェーン上に分散して保存されていますが、管理者が存在している点では中央集権型といえます。

そもそもの管理者がいない非中央集権型のビットコインとは対照的です。

XRP Ledgerにデータを登録する権利を、バリデーターの投票によって決定するPoCを採用していることは説明した通りです。

この投票を行うバリデーターは、元々リップル社が選別していました。

その点も中央集権型といわれる所以です。

中央集権型であることは必ずしもデメリットばかりではありません。

システムの構築やバージョンアップが比較的容易に行える点や、ブロックチェーンの合意形成がスムーズに行えるといったメリットもあります。

しかしXRP Ledgerの規模が大きくなった場合に信頼性が損なわれる恐れがあることも事実です。

そのため現在では、バリデーターに外部の金融機関などの第三者を取り入れる対応も計画されています。

そうして決定権を分散することにより、XRP Ledgerの信頼性を高めることが期待できるのです。

中央集権と非中央集権の要素を併せ持つリップルは、双方のメリットを活かした仮想通貨でIoV、価値のあるインターネットという最終的な目標を見据えているのです。

まとめ

リップルは格段に安い手数料で、世界中どこへでも数秒で送金できる仮想通貨です。

外国為替や送金といった銀行の業務を今後劇的に改善する可能性を秘めていることから、少しでも早い実用化が待たれるところです。

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