レイスプロトコルが話題のVergeヴァージ(XVG)とは

Verge/ヴァージ(XVG)は、ブロックチェーン上に個人情報を残すビットコインなどの問題点を改善した匿名性のある暗号通貨です。

匿名性を実現した技術が、レイスプロトコルと呼ばれているものです。

非常に期待されている仮想通貨であり、アルトコインの価格はリリース以降10倍以上も上がりました。

この記事を読んだらわかること

  • レイスプロトコルとは何かがわかる
  • 他の匿名性のある暗号通貨との違い
  • Verge/ヴァージ(XVG)の将来性がわかる

概要

Vergeとはプラットフォームの事であり、このプラットフォーム上で使用できる仮想通貨がXVGです。

多くの仮想通貨は、特定の企業や団体によって作られていますが、Verge/ヴァージ(XVG)の発行には民間企業が関与していません。

発行に至るプロセスがXVGは独特であり、仮想通貨の取引には匿名性が必要であると感じる有志によってVergeは作られました。

発行日は2014年10月なのでアルトコインの中では比較的長い歴史があり、発行総数は165億XVGと定められ、すでに約140億XVGが発行されています。

他のアルトコインの発行数が総発行数の半分ほどであることを考えると、改めて取引年数が長いとわかるでしょう。

Verge/ヴァージ(XVG)の最大の特徴は、取引の匿名性を実現したレイスプロトコルです。

ではレイスプロトコルについて具体的に見てみましょう。

特徴

仮想通貨の中で一番の知名度と取引量を誇っているのが、ビットコインであり、名前を聞いたことがない方はほとんどいません。

暗号通貨という実体のない物を、安心して取引できるようにした功績は非常に大きいでしょう。

しかしビットコインは、取引の正確性や不正ができないようにする事を第1にしており、結果としてブロックチェーン上で取引情報を公開しています。

例えば、取引をした個人や企業の資産状況や取引量などの取引履歴、送金者と着金者のIPアドレスなどの情報が公開されます。

取引の安全性を優先しているため、情報が公開されても仕方がないとされていました。

しかし仮想通貨の中には、取引情報を匿名にできる技術を登載したものが出てきており、その1つがVerge/ヴァージ(XVG)です。

Verge/ヴァージ(XVG)には次のような特徴があります。

  • 匿名性の選択が可能
  • 取引のスピードが非常に早い
  • 5つのアルゴリズムが使われマイニングに偏りが出ない

取引履歴を匿名にできるアルトコインには、DashやMoneroやZcashの3種類が含まれます。

Verge/ヴァージ(XVG)を含めると、4種類のアルトコインでは匿名性のある取引ができるようになっています。

同じ匿名性と言っても、アルトコインによって匿名で取引できる技術が異なっています。

Dashで使用されている匿名化プロトコルはDarksendと呼ばれており、送金する際にコインをミキシングしてから送るというものです。

よって送金量や資産状況といった取引情報が匿名状態になりますが、送金者と受信者のIPアドレスは公開されたままです。

続いてMoneroは、Crypto Noteというプロトコルを使用して匿名性を高めるようにしています。

具体的な方法は、取引のグループを作成し、グループに参加している複数の方の署名を一度に行ってしまうことで取引の内容が分かりにくくなるというものです。

グループをリングでくくるところからリング署名と呼ばれ、取引量や資産状況を匿名化できますが、IPアドレスは公開されたままです。

Zcashでは、ゼロ知識証明という独自のプロトコルを使用して、取引内容に加えて送金者と受信者のIPアドレスまで匿名にして取引ができます。

完全に匿名になっているため、最も匿名性の高い仮想通貨と言えるでしょう。

Verge/ヴァージ(XVG)では、レイスプロトコルを使用して匿名性を高めていますが、先ほどの3つと異なる特徴があります。

レイスプロトコルは、匿名にする部分を選択できるようになっています。

暗号通貨の取引では、送金者と受信者のIPアドレス、取引量や資産状況という3つの内容を提示する必要があります。

3つの内容をブロックチェーンに記録していくことで不正が起きないようにしているわけです。

先ほどの3種類のアルトコインでも、取引情報だけを匿名にしたり、IPアドレスまで匿名にすることができました。

しかしどの情報を匿名にできるか選択肢はなく、決められている情報が強制的に匿名になってしまいます。

Verge/ヴァージ(XVG)のプロトコルであるレイスプロトコルでは、情報を開示するか匿名にするか選択できるようになっています。

匿名性のあるアルトコインの中で、Verge/ヴァージ(XVG)が大きく異なっているのはこの部分です。

またSimple Payment Verification(SPV)技術を登載しているため、XVGの取引スピードが非常に早いという特徴もあります。

そしてマイニングのアルゴリズムには5つのタイプがサポートされているため、マイニング作業を行うマイナーが偏りにくくなっています。

Verge/ヴァージ(XVG)にはこのような特徴があり、それぞれがメリットと関係しています。

メリット

レイスプロトコルによって、取引を匿名で行うことが可能になりました。

取引相手によっては、送金者である自分のIPアドレスを知られたくない場合もあるので、匿名にできる機能は非常に便利でしょう。

しかし取引相手によっては、IPアドレスを公開する方が良い場合もあります。

例えば、誰でも情報を確認できるようにすることで、重要な取引の透明性を保つこともできます。

このような場合、必ず匿名化されるプロトコルの場合、匿名性の選択ができないため取引に支障が出る可能性もあります。

Verge/ヴァージ(XVG)を除く、匿名性のあるアルトコインでは、取引ごとに匿名性を選択できません。

しかしレイスプロトコルを使用しているVerge/ヴァージ(XVG)では、IPアドレスだけを公開したり、取引内容のみを匿名にするなど、匿名性の部分選択まで可能です。

取引をしていると、相手側のIPアドレスだけを匿名にして欲しいというリクエストを受ける可能性もあります。

こうしたリクエストに答えられるのは、現在Verge/ヴァージ(XVG)のみです。

もう1つのメリットは、マイニングに関して5つのアルゴリズムがサポートされている事です。

マイニング作業は、アルゴリズムに対応している方だけができるため、人によってはマイングに一切参加できないケースも出てきてしまいます。

しかしVergeはマルチアルゴリズムであるため、多くの人がマイニングに加われる可能性があります。

マイナーが一部の人に偏ってしまうと、非中央集権型とは逆行してしまうので、マルチアルゴリズム機能があるかは非常に重要な要素です。

Simple Payment Verification(SPV)技術は、素早いトランザクションを実現しています。

取引内容にもよりますが、ビットコインの送金の場合、着金までに数十分かかる場合もあります。

しかし現在Verge/ヴァージ(XVG)では、トランザクションの平均タイムは5秒であり、銀行送金とほとんど変わらない感覚で取引できます。

仮想通貨では送金スピードの遅さが度々取り上げられるため、送金スピードの速さは大きなメリットです。

デメリット

現在、匿名性のある仮想通貨を扱っている日本の取引所はほとんどありません。

匿名暗号通貨を扱っている取引所が、金融庁から認可を受けたことはまだありません。

匿名性のある仮想通貨が、マネーロンダリングや犯罪行為に利用される可能性があるからです。

ですから、金融庁がVerge/ヴァージ(XVG)を取り扱う日本の取引所を認可する可能性は今後も低く、海外の取引所を利用しなければなりません。

海外取引所の利用には、言語面や安全面で不利な点もあるため、デメリットと言えるでしょう。

まとめ

匿名性のある暗号通貨は、いわば第2世代のアルトコインと表現できるものです。

中でも、匿名性を選択できるVerge/ヴァージ(XVG)への需要は、今後伸びる可能性が高いと見られています。

実際、John McAfee氏は、自身のツイッターの中で、匿名仮想通貨には素晴らしい未来があり、その中でもVerge/ヴァージ(XVG)はなくなるわけがないと述べています。

多くの仮想通貨がリリースされており、いずれ淘汰されていくことが予想されています。

その時に、他の仮想通貨とは違い優れた機能を持っているアルトコインだけが残っていくようになります。

匿名性があり、なおかつ匿名性を選択できるVerge/ヴァージ(XVG)は、将来性のあるアルトコインの1つと言えます。

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