高機能仮想通貨のQtumクォンタム(QTUM)について解説

仮想通貨と一言で言っても、それぞれ異なった特徴があるため、一括りにしてしまうと逆に理解しづらくなります。

中でも高機能仮想通貨と呼ばれており、他の仮想通貨と異なっているのがQtum/クォンタム(QTUM)です。

この記事を読んだらわかること

  • Qtum/クォンタム(QTUM)の特徴がわかる
  • 高機能仮想通貨と呼ばれている理由がわかる
  • QTUMの将来性についてもわかる

概要

2016年3月からQtumのプロジェクトは始動し、同年11月にQtum財団がシンガポールに設立されます。

クォンタムはQtum財団が運用しているプラットフォームで、Qtum上で使えるICOとしてQTUMが2017年3月に公開されました。

Qtum財団を率いているのはPatrick Dai氏であり、これまでにアリババのリード開発者として働いた経歴があります。

数多くのブロックチェーンを扱ってきた人物であるため、同氏の作ったQtumは非常に優れたプラットフォームとして知られています。

クォンタムを一言で説明するなら、ビットコインとイーサリアムという2大仮想通貨の良い部分を合わせ持った高機能仮想通貨です。

ビットコインとイーサリアムは優れた機能を持っているゆえに、仮想通貨市場では特別な存在になっています。

Qtum/クォンタム(QTUM)は、具体的にどのような機能を合わせ持っているのでしょうか。

特徴

Qtum/クォンタム(QTUM)には大きく分けて4つの特徴があり、高機能通貨と呼ばれる理由ともなっています。

  • ビットコインが持っているUTXO機能を持つ
  • イーサリアムの持つスマートコントラクトシステム機能を持っている
  • PoSを採用し非中央集権型を実現
  • Account Abstraction Layerによって2つの機能を橋渡しできる

ビットコインは取引の流れを記録することで、口座残高を調べていません。

イーサリアムでは取引の流れを把握するために、最終的な口座の残高を記録するようにしています。

例えばイーサリアムの場合、仮に1,000円分の仮想通貨を購入し、500円分をAさんに送金し、200円分をBさんに送金した取引の記録は、最終的な残高であるプラス300円が記録されます。

対してビットコインで採用されているUTXOという機能では、プラス1,000円、マイナス500円、マイナス200円という取引内容を記録する方法です。

Qtum/クォンタム(QTUM)は、ビットコインのUTXOという機能を登載しているため、最終的に口座にどれくらいの通貨が残っているのかを記録しない方法が取られています。

残高を記録するなら、個人の資産を特定されることにつながってしまいます。

また取引記録に複数の数字が残ることによって、取引に関して個人を特定される恐れを排除することもできます。

つまりQtum/クォンタム(QTUM)は、セキュリティー上優れた取引記録システムということです。

2イーサリアムのスマートコントラクトシステムもQtum/クォンタム(QTUM)に備わっています。

通常、仮想通貨の取引は、Aという人物がBという人物に3BTCを送ったというようなリアルタイムの方法しかありません。

しかしスマートコントラクトシステムを利用すると、特定の条件が発生した場合に自動的に支払いを行うという契約内容まで記録できるようになります。

例えば、日曜日にBという野球チームがAという野球チームに勝ったら、Cという人物に10,000円を送るというような内容です。

条件付きの契約内容まで記録することで、支払いを自動で実行できるようになります。

契約内容を変更するなら、かなり自由な自動支払い方法を設定できるようになるため、取引に幅ができます。

さらにPoSという認証システムを採用しています。

ブロックチェーンを利用して取引を記録している仮想通貨では、取引を記録しブロックを作っていく作業、つまりマイニングをする必要があります。

マイニングを個人のPCの空いている部分を使わせてもらって行なっていますが、マイニングにはPoWとPoSの2種類があります。

PoWはマイニングを行った量に合わせて報酬を支払う方法で、PoSは仮想通貨を所有していればマイニングができる方法です。

PoWでは、中国など特定の会社などにマイニング作業が集中してしまうようになり、非中央集権型とは逆行してしまいます。

しかしQtum/クォンタム(QTUM)では、QTUMを所有する方のPCを使用してマイニングを行うので、誰にでも仮想通貨を得るチャンスがあります。

偏りがなく公平であるということも特徴の1つです。

4つ目の特徴は、Account Abstraction Layerという技術です。

Qtum/クォンタムのプラットフォームにUTXO機能とスマートコントラクトシステムを導入すれば、どちらの機能を利用できるようになるという単純な話ではありません。

そもそもビットコインとイーサリアムには互換性がないため、異なる機能を同時に導入はできません。

クォンタムは、Account Abstraction Layerという技術を独自に開発することで、2つの機能を同時にプラットフォームに導入できるようにしました。

メリット

多くの仮想通貨では、自分の取引を確認しようとすると、他の人の取引データまで保存しなければなりません。

そのため取引データを保存するのに時間が必要になります。

クォンタムは、取引データは自分のものだけをダウンロードするため、取引の確認時間が非常に短くなります。

ですからクォンタムはライトウォレット、つまり軽い財布と呼ばれています。

Qtum/クォンタム(QTUM)の別のメリットは、開発者のPatrick Dai氏が中国の要人と親しい関係にあることです。

クォンタムは注目の仮想通貨でありますが、中国政府の顔色一つで大きく値段を下げる可能性もあります。

中国との関係が重要になりますが、Patrick氏はアリババで最高分析官として勤めた経歴がありますし、大手不動産会社ワンシャンのバックアップもあると言われています。

中国との太いパイプがある点は、中国の仮想通貨にとって大きなメリットでしょう。

3つ目のメリットは、Qtumプロジェクトの中には、Qholaと呼ばれるものがあります。

SNSの中で仮想通貨を利用できるようにするというプロジェクトです。

Qtum/クォンタム(QTUM)が高機能仮想通貨であるゆえに、SNSで仮想通貨を利用できる可能性があります。

現在のところ、ほとんどの中国人が利用しているWe ChatというSNSで実用化するのを目指しています。

本当に実用化されるなら、一気にQtum/クォンタム(QTUM)の用途が広がっていくので、価格は高騰していくでしょう。

ではデメリットはないのでしょうか。

デメリット

Qtum/クォンタム(QTUM)はビットコインとイーサリアムの良い機能をハイブリッドしている仮想通貨です。

技術自体は素晴らしいですが、機能が似ているということで、現在のところビットコインとイーサリアムの動きに引っ張られることがあります。

今後、さらに多くの独自の技術や機能を付与していかないと、仮想通貨の市場で確固とした地位を築くのが難しくなります。

もう1つのデメリットは、中国の仮想通貨であることです。

良くも悪くも中国政府の動きによって、Qtum/クォンタム(QTUM)自体の価格が大きく変動する可能性があります。

さらに中国政府が仮想通貨の取り締まりをきつくするなら、取引自体が難しくなる可能性すらあります。

クォンタムだけではなく、中国の仮想通貨には付きまとうデメリットでしょう。

まとめ

Qtum/クォンタム(QTUM)は、ビットコインとイーサリアムの優れた機能を合わせ持つ優れた仮想通貨です。

ビットコインのUTXO機能を持つことで、プライバシー保護とセキュリティー面で非常に優れています。

さらにイーサリアムのスマートコントラクトシステムを導入することで、取引方法に幅と自由度が生まれました。

異なる仮想通貨の機能を橋渡しするためのAccount Abstraction Layerという技術はクォンタム独自のものであり、仮想通貨やブロックチェーンへの深い知識を表すものです。

ビジネスシーンやSNSでの支払いにQTUMが使用できるようになるなら、さらに需要が伸びていくことが予想されるでしょう。

将来性に期待が持てる仮想通貨の1つです。

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