Tetherテザー(USDT)どうなる?さまざまな噂の尽きない仮想通貨

Tether/テザー(USDT)とは、他の仮想通貨とは大きく特徴が異なり噂が尽きません。

法定通貨と仮想通貨のちょうど間に位置している仮想通貨とも言えます。

この記事を読んだらわかること

  • Tether/テザー(USDT)にはどのような特徴があるのか
  • 他の仮想通貨とどのような違いがあるのかわかる
  • 仮想通貨の信頼性に影響する良くない噂がわかる

概要

Tether/テザー(USDT)は、2015年3月に公開された、非常に値動きの少ない仮想通貨です。

取引が始まった瞬間は資金の流れが大きくなるため、値動きが若干ありましたが、その後は大きな価格変化は起きていません。

テザーは、他の仮想通貨とは大きく異なる特徴があるため、値動きがほとんどない通貨として知られています。

香港に本社を置いているTether Limited社が発行している仮想通貨です。

ではデザーの特徴について見てみます。

特徴

ほとんどの仮想通貨には次のような特徴があります。

  • ブロックチェーンによって管理されているため、中央管理者が存在していない
  • 需要と供給によって価格の変動が激しい

しかしTether/テザー(USDT)には、仮想通貨が通常持っている上記の特徴のどちらも当てはまりません。

発行と管理は、Tether Limited社が行っているため、USDTには中央管理者が存在しています。

仮想通貨の単位はUSDTである事からも分かるように、テザーの価値は米ドルと連動しています。

たとえば仮想通貨ビットコインで考えてみると、1BTCが200万円の時もあれば、1BTCが80万円の時もあり、価格は常に変動しますが、1USDTの価格は常に1USDです。

理由は、Tether Limited社はプルーフ・オブ・リザーブ、通称PORというシステムを採用し、1USDの入金があれば1USDTを発行するようになっているからです。

この関係が崩れることはなく、Tether Limited社に6億USDがあれば、市場には6億USDTが発行されている関係になります。

実際、現在仮想通貨市場では約6億USDTが取引されています。

USDTの1つ目の特徴は、中央管理者がいる事、2つ目の特徴はPORというシステムを利用して新規仮想通貨を発行しているため価格変動がほとんどない事です。

仮想通貨で通常見られる特徴がないことは、Tether/テザー(USDT)のメリットやデメリットに関係してきます。

メリット

Tether/テザー(USDT)には中央管理者がおり、Tether Limited社に入金されるUSDの金額だけUSDTが発行されるため、資金の透明性が分かりやすいことはメリットです。

つまり市場に出回っているUSDTの金額とTether Limited社に存在している金額が一致していれば、運用は適切に行なわれていることになります。

中央管理者によってUSDTは管理されていますが、国の中央銀行とは異なり、取引の記録は全てブロックチェーンによって記録されているので、取引記録は誰でも確認できます。

Tether Limited社に預けられている金額と市場の仮想通貨の金額が合わなければ、運営側が不正をしていることがすぐに明らかになります。

銀行のようなシステムでありながら、銀行よりもお金の流れに透明性があるのは、テザーの大きなメリットでしょう。

価格変動がほとんどないという面も、Tether/テザー(USDT)のメリットの1つです。

取引をするために法定通貨から仮想通貨に変えると、仮想通貨自体の価値が変動しているため、保管しているだけで損をする可能性があります。

たとえば200万円で1BTCを購入し、他の仮想通貨へ交換するために1か月保管している間に1BTCの価値が100万円まで落ちることもあります。

この場合、1か月間で100万円を損失したことになります。

しかしTether/テザー(USDT)の場合は、1,000USDで1,000USDTを購入した場合、どんなに時間が経過しても所有している1,000USDTの価値は1,000USDのままです。

取引を行うために、とりあえず仮想通貨を手に入れておきたい方にはちょうど良いシステムと言えるでしょう。

最終的に他の仮想通貨との交換を行なわなかった場合は、1,000USDTを1,000USDに戻せば損はしません。

他には仮想通貨でショッピングをする方であれば、価値が変化しないTether/テザー(USDT)は都合の良い仮想通貨です。

PORというシステムによって自分の資産を守ることができるのは、大きなメリットでしょう。

もう1つのメリットは、海外への送金手数料が法定通貨よりもかなり安くなることです。

法定通貨USDの場合、海外送金する時には必ず複数の銀行を利用しなければならず、自動的に手数料が高くなります。

しかしUSDTという仮想通貨になると銀行を経由して送金を行なわないため、手数料をかなり節約できます。

Tether/テザー(USDT)に中央管理者がいることは、メリットにもなりますが、同時にデメリットにもなります。

デメリット

仮想通貨に中央管理者がいると、次のような問題が起きる可能性があります。

  • 中央管理者が不正を行う
  • 中央管理者である会社が破綻してしまう
  • ハッキングを受けるリスクがある

上記のような3つのリスクは、カウンターパーティーリスクと呼ばれています。

中央管理者は、必ずユーザーから預かった法定通貨と同じだけの仮想通貨を発行しなければならず、また同じだけの法定通貨を保管していなければなりません。

このバランスが崩れてしまうなら、すぐに仮想通貨の運用は危険な状態になります。

取引の記録はブロックチェーンで行なわれているため、誰でも管理者の元にどれだけの資金があるのか確認できます。

だからと言って、中央管理者が不正をしない保証とはならないため、不正が起きる可能性はなくなりません。

仮に法定通貨を勝手に利用するなら中央管理者への信頼は低下し、仮想通貨への信頼低下へとつながり、USDTの価値は急激に無くなります。

法定通貨の中央管理者は国の機関であるため、不正は起きにくいものですが、仮想通貨の中央管理者は一会社に過ぎません。

2つ目のデメリットは、中央管理者であるTether Limitedが倒産する可能性があることです。

中央管理者が破綻した時点で、USDTという仮想通貨は継続できなくなるため、仮想通貨の価値はなくなり、預けた法定通貨は戻ってくることはありません。

一企業であるTether Limitedが中央管理者をする事は、実のところ大きなリスクがあります。

また、中央管理者のTether Limitedがハッキングされる可能性もあるでしょう。

法定通貨であれば、ハッキングによる被害は国が保証をしてくれる可能性があります。

しかし一企業が中央管理者をしている場合、ハッキングによって多額の資金が流出してしまうなら取り返しの付かないことになります。

完全な保証を受けられる可能性は低いため、預けた資金が戻って来ない可能性は高くなります

実際、仮想通貨管理と発行を行っているTether Limited社には、仮想通貨公開後に良くない噂や情報がたびたび出ています。

2017年4月には、資金を預けていた台湾の銀行との提携が解消され、さらにテザーの発行数が他の月と比べて急激に増加しました。

さらに2017年11月にはハッキングを受けて、30億円以上の仮想通貨が流出してしまいました。

2018年1月までの5か月間で、仮想通貨テザーの発行数が10倍になっている事が判明し、不正にビットコインの価格を操作している可能性が指摘されました。

2018年1月には、監査法人との契約が解消したことが報道されています。

2018年2月には、米国商品先物取引委員会CFTCから、保有しておくべき資金を仮想通貨運用に使用していると指摘されています。

中央管理者のTether Limited社にまつわる良くない噂は、テザーという仮想通貨を取引する上で大きなデメリットでしょう。

まとめ

Tether/テザー(USDT)は、仮想通貨と法定通貨の良い部分を合わせ持った、画期的な仮想通貨と言えます。

通常の仮想通貨との違いは、中央管理者がおり、価格の変動がほとんどない事です。

中央管理者はいますが、仮想通貨取引の流れはブロックチェーンによって確認できるため、資金の流れは非常に透明性の高いものです。

反面、中央管理者であるTether Limited社に問題が起きると、仮想通貨への信頼性が揺らぐリスクがあります。

中央管理者によるカウンターパーティーリスクです。

管理者であるTether Limited社について、2017年から連続して良くない噂や情報が報道されています。

実際にUSDTを購入する際には、こうしたデメリットも良く理解しておく必要があるでしょう。

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